風は暖かい

春はすぐそこまで来ているのに

どうしたい?塞ぎこんでさ

 

風は暖かく雪道には小川ができている

街行く人達は師走を通り抜け

いつの間にか人の顔も穏やかに

 

いつか追い越した自転車は

まだ後ろにいるかい?

いつの間にか追い越されて

そんなはずはと振り返っても

もう誰もいないよ

 

遠くに見える風力発電の羽

両腕を精一杯広げた姿で

雄々しく風を胸に受けている

遠く遠くに小さく

近ずけば行くほど羽は

ゆっくり回る

 

もういいじゃないか

 

あの人はきっと辿り着いている

僕もそろそろ立ち上がろう

風は背中を押しながら

光の指す方向は真正面

あとは右足を出すだけなんだ

左は気分に任せて

唯唯帆に受ける風を待とう

 

あとは右足をだすだけだから

 

 

 

春の嵐

ある作業所を辞めてから、ひと月になる。

その後、家にぼんやりいて、仕事を探さずに犬の相手等をしている。「仕事に行かずに、ご隠居さんをするよ」と笑っていたのも二週間前。今となっては笑ってごまかすのも難しい。

朝、開店直後のスーパーへ行き、昼食などを買う。買うものは決まっている。カロリー控えめのドリンクと、やはり制限された食材をいくつか。20分も歩いては帰宅する。テレビを見て、ゲームに没頭。現実と理想の矛盾を感じながら。

「それは、俺が話しているからだ。障害について情報を共有するのは当然だ。それぞれの障害特性を知ることで、摩擦は減る。だから…」

スマートフォンを片手に社長からの正論に似た言い訳を聞いた。何を言っているのかはわかっているつもりだが、裏切られたという気持ちが強い。そういえば、やはり先輩が辞めたときに、先輩の病について詳しく説明されたことがある。その時は、先輩を知っている自分だからというのを根底に話していると思ったが、実際は違ったかもしれない。利用者の状態を他の利用者や無関係の人に話すのは社長の悪癖で、それを正当化するために理由を繕った。そう受けとるのが正しかった。それ以来、A型作業所にさらに強く疑惑を抱くようになっている。作業所とは、利用者の状態を影で噂をして、平気でいる人たちという見方が強くなった。

 

洗濯を終え、犬のトイレを綺麗にする。窓の外は雪で真っ白だった。風は強く、勢いよく壁を叩くような音がする。部屋を満たしている音楽も、暖房で暖められた空気にも。何にも満足はしない。ただ、何事か考えている。これからのこと。家族の将来、不安。それらが空気になって静かに漂っている。

 

仕事をやめてきた事実は重なって、今となっては取り返しがつかない。あの時、短気を押さえることができたら、わかっていてもやり直せはしない。しかし、許していいことと、そうはいかないこともある。社長が「申し訳ありませんでした」と頭を下げればそれで済んだことだった。しかし、そうはならなかった。長いものに巻かれるより、こだわり続ける方が苦しみは長い。そんな、この最近。私はまだ風に吹かれている。音をたてて暴れるような風の中で。

英雄

君の休日に会社へ行くときは、僕は何故か誇らしげな顔になる。

向かっているはずなのに、凱旋しているみたいな。

お昼も食べずに待つ君のために、僕の今日の仕事もお昼まで。

ちょっと英雄らしからない仕事っぷりかな。

それでもいい。一つでも君に誇ることができるなら。

 

リボンをほどこう

 一昨日、転属願いは受理され、たぶん来季からは違う部署へ。

 うまくいけば、文書作成の課に編入されます。

 そこにたどり着くまで随分かかったなぁという実感です。

 少なくてもこの5年間いろいろありました。それ以前の35年を岩手で過ごしたけど、その時間はまるで抜け殻のような時間に思えます。

 札幌へ来てからの時間がうねりを挙げている。激動の時間です。

 たった5年なのに。

 きっと自分の性分としては、その長く呆けていた時間に体があっていて、この5年間はきつく感じたと思う。けど、その充実が自然だという人の方が世の中にはよっぽど多いはず。

 35年間、だらけて過ごしたとは思わないです。それが自分の基礎になっているのはもっともなことだもの。

 でも住む環境や人との出会い方の違いでこうも変わるかと思うと不思議で仕方ありません。

 振り返ればラッキーだったことそうじゃないこと、これからを思っても同じようなことを考えます。

 でも、問題がひとつだけ消えた、今。最も悪い時期と思われる時間を乗り越えた、今。

 だから越えれる坂や、もう越えてしまった坂がいくつかあるはずなんじゃないかなとも。

 そう考えると、新鮮な気持ちになれていいと思う。

 

 今朝、ASKAさん達からyutubeに動画が発表されて、クリスマスプレゼントみたいに思え、涙しました。

 今日、一番に開けたプレゼントですからね。

 

 「あの窓の向こうには 語らない 人生があった

  いつのころからか僕は その窓を見守るようになっていた」

 

 ほんとに、チームASKA、と呼んでいいでしょうか、ありがとうございます。

 皆さまたちにも温かいクリスマスが訪れますように。

 

 メリークリスマスです。

  

 もう一つだけクリスマスプレゼントが欲しいかな、願いを言わせていただければ、

 

 「有馬記念を当てたい!がんばれ、キタサンブラック!!」

 

 これは無理でしょうねw

メリークリスマス!

 タイトル 「そして 僕らは」

 

 星を見上げることを忘れ

 過ぎていく時間は泣いている

 街の空は都会の風に吹かれ

 気づけば常闇の夜鳥が羽ばたく

 

 あの日 二人で語り合った時間

 今更乍ら尋ねたいことがある

 

 君は 何処

 雲の向こうにたどり着けたか

 私はあの日のまま 街を出

 知らない街で 知らない人と

 知らない時間を

 君との過去を幸せに過ごしている

 あの歌を愛しながら

 いつまでも辿り着けない人のように

 心だけは何も変えないつもりで あの日を忘れることができずにいる

 

 冬の夜は深々と雪が積もり 街を白く染め上げ

 やがて 静かに雲間から漏れる光を待っている

 人は駅への歩みを止めず 

 風は冷たく吹き抜ける

 ただそれだけだと呟きながら ただ 「それでも」 と繰り返す

 

 タイトル 「今」

 

 僕たちはいつも遠慮なく押し寄せて来る問題と対峙している

 きっとそれは決められてきた夢の続きではない

 決めてゆく時だから次の坂はいつも

 高さだけが視界に見え苦労を予想させてしまう

 登りばかりでは息も途絶え

 下りだけでは真実の速度もわからない

 いつも過ぎた時に場所は地図に表され

 そして見えない場所はその風の向こう

 

 僕たちが見ている問題は今だけ 昨日にも明日にもない 

 問題は いつも 今にある

 

 

 タイトル 「メリークリスマス」

 

 枕元に置いてある小さな天使

 赤や白 青と緑の

 電飾に照らされて

 髭の老人を真似た帽子を被り

 闇にひとり 佇んでいる

 僕たちの天使は

 円満と幸福 そして仲直りの象徴

 君がそこに置いている意味を知っている

 今年はもう一人の天使が 君の足元で寝息をたてている

 何度でも誓う

 たとえ 僕が全てを忘却する日が来るとしても

 今 君たちを愛していることが真実である事を

 そして 僕は続けよう

 たとえ 君と僕の愛する天使が宙に帰る日が来ても

 僕はここに存在する君たちへの愛を失わないことを

 メリークリスマス 

 それが 僕から君たちへの 永遠の贈り物

ブルーレイを観ながら

  藤野千夜さんの新刊を読みながら、妻が呟いた。

  「9が大人しくしている時は部屋に音楽が流れているね」と。

   僕は最近、チャゲアスしか聞いていない。今日もASKAさんのBRDを購入してきて、鑑賞している最中だ。

  「確かにそうだね」と犬に目を向ける。

  9は、やはり大人しく映像に耳を傾けている様だった。

  部屋にASKAさんの歌声が充ちる。

  妻の鼻歌と、僕の声。

  色々な気持ちと空気で、胸がいっぱいになってゆく。

  例えれば、雨上がりを待つ、街行く人同士と歩調を合わせる様な、そんな気持ちだった。

  雨はいつか上がる。空は澄み渡っている様で、その奥には、雨粒以上の粒子が詰まっている。青さは軽さよりも重圧なはず。僕たちの時間も同じだといいと思う。

  そして、振り返れば、CHAGEさんもASKAさんも、いつでも歌って待っていてくれる。

  きっと、それはこれからも変わらない。 

  9、パパは歌が大好きです。「ASKAさんが好き?」と聞くと不思議そうな顔をする君達を、同じくらいに愛しています。

  

休日の過ごし方

一日中、考え事をするのが嫌で、朝からカフェでアイスカフェオレを飲んでいます。

どこへ行っても考え事は、止まないかもしれないけど、家でのそれは最悪の結果しか浮かばないのが往々。

土日は久々の休日。書店に寄って、土産を買い、ウインドウショッピングをして気分を変えたい。明日は夫婦揃って、ススキノの中華の老舗へ。

そして、月曜日を明るく迎えたい。希望通りは難しくても、せめて、病室で不安一杯に過ごしている人の為に明るい顔と思考を作りたいのです。

「あなたは、直ぐに泣くから」

と僕の頬を突きながら呟く妻。

一番泣きたいのは妻の筈なのに。

ごめん、先に泣いちゃだめだよね。

あなたの母、僕にとっても母。

その人の為に、僕は明るくなるよ。きっと未来を切り開いてみせるよ。