ブルーレイを観ながら
藤野千夜さんの新刊を読みながら、妻が呟いた。
「9が大人しくしている時は部屋に音楽が流れているね」と。
僕は最近、チャゲアスしか聞いていない。今日もASKAさんのBRDを購入してきて、鑑賞している最中だ。
「確かにそうだね」と犬に目を向ける。
9は、やはり大人しく映像に耳を傾けている様だった。
部屋にASKAさんの歌声が充ちる。
妻の鼻歌と、僕の声。
色々な気持ちと空気で、胸がいっぱいになってゆく。
例えれば、雨上がりを待つ、街行く人同士と歩調を合わせる様な、そんな気持ちだった。
雨はいつか上がる。空は澄み渡っている様で、その奥には、雨粒以上の粒子が詰まっている。青さは軽さよりも重圧なはず。僕たちの時間も同じだといいと思う。
そして、振り返れば、CHAGEさんもASKAさんも、いつでも歌って待っていてくれる。
きっと、それはこれからも変わらない。
9、パパは歌が大好きです。「ASKAさんが好き?」と聞くと不思議そうな顔をする君達を、同じくらいに愛しています。