秋の光と風

路地脇の公園で朝の光と温もりを浴びて

樹木がきらきらと光を反射させている

すっかり紅葉色になった葉が空を舞い

体を真っ赤にした蜻蛉は低く飛ぶ

私を乗せたバスは秋の中を駆け抜けて

気づけばユキムシすら遥かうしろ

透き通った風が季節を運ぶ

バスは停留所で次々と

飲み込んでは通りすぎる

胸いっぱいに風を吸い込み秋に更けて

そして今日も人は季節に旅をする